Space BDは2月22日、同社が進める「スペースデリバリープロジェクト ~RETURN to EARTH~」の対象品がシグナス補給船運用17号機(NG-17)に搭載され、2月20日の午前2時40分(日本時間)に米国バージニア州 NASAワロップス飛行施設 中部大西洋地域宇宙基地から国際宇宙ステーション(ISS)に向けて打ち上げが完了したことを発表した。
同プロジェクトは、ISS「きぼう」日本実験棟の中型曝露実験アダプタ(i-SEEP)に搭載する新たな小型簡易曝露実験装置(ExBAS)を活用したプロジェクトで、国内外の研究機関・教育機関・民間企業など10組から提供された対象品を宇宙空間に打ち上げ曝露した後に地上に戻すというもの。
第1弾となる今回は、民間企業や研究機関など計10組から集めた、研究用素材、写真、イラストなどのさまざまな物品が対象となっている。
対象品は、2021年9月に宇宙航空研究開発機構(JAXA)への引渡しが完了しており、今回の打上げ後はISS「きぼう」日本実験棟の船外実験プラットフォームにて約6か月のあいだ宇宙空間に曝露させる予定だ。
2022年度中にISS船内に回収および補給船で地球に再輸送し、提供主のもとに戻される予定で、地球に帰還した対象品はそれぞれ、実証実験の検証や教育、企業のマーケティング活動などに活用される計画だという。