NTTドコモは2月22日、大分県佐伯市が主催となり同月23日に開催するオンラインサイクリングイベント「バーチャル・ツール・ド・佐伯」において、インターネット生配信中にリアルタイムで中国語(繁体字)の字幕を表示する翻訳ソリューションの実証実験に取り組むことを発表した。
インバウンド需要の回復を見据え、自治体や企業における動画を用いた海外へのPRソリューションとなるべく、2022年度内の商用化に向けた翻訳精度ならびにシステムの有効性の検証が目的だという。
今回の実証実験で使用する翻訳ソリューションは、既存のインターネット生配信ツールに付属する翻訳機能と比べて、配信内容に合った文章に対応できる特徴を持つ。
今回のイベント用に、レーサーが集団やグループになることを意味する「プロトン」や、レーサーが低血糖状態になり体力が少なくなった状態を指す「ハンガーノック」といったロードレース独特の用語や文章、観光名所や郷土料理名などをあらかじめエンジンに登録しているとのことだ。
また、会場で使用するマイクから直接音声を取り込むため、発話している人ごとに字幕を表示することも可能だという。