NECは2月22日、「小売価格最適化ソリューション」を2022年4月より販売開始すると発表した。同ソリューションは、米Clear Demandが2012年より米国で提供している小売業向けソリューションとなり、NECは日本国内における独占販売契約を締結して提供する。
同ソリューションを活用することで、これまで主として人の勘や経験によって行われてきた価格付けをデータや理論に裏付けが行える。また、同ソリューションではAIを活用しているため、商品の販売ライフサイクルのフェーズに沿った戦略的な販売価格を算出することができるという。
具体的には、小売業が保有する商品マスタ情報や販売実績、競合他店情報などから需要予測や価格付けに関わる分析を行い、最適化技術を活用して、通常価格、販促価格、売り切り価格のそれぞれで、売上や粗利益の最大化を目指した販売価格を提示する。
なお、同ソリューションでは、「商品特性やカテゴリーを考慮した価格」「自社の店舗がある地域や店舗特性に合わせた価格」「競合他店の価格を考慮した価格」「チャネル戦略に合わせた価格」など、企業ごとの戦略シナリオに基づいた価格の提示が可能だ。シナリオは複数設定できるうえ、店舗の状況に合わせたシナリオに変更することもできる。