凸版印刷は2月21日、ビジネス向けメタバースサービス基盤「MiraVerse(ミラバース)」を2022年4月より提供開始すると発表した。費用は初期データ登録料(1空間当たり500万円～)とスペース利用料(月額50万円～)がかかる(キャンペーン価格、構築するメタバースの規模によって価格は変動する）。

  • 「MiraVerse」を使ったバーチャル住宅展示場のイメージ

MiraVerseは、現実空間の色味や質感などを正確に取り込んだメタバースの構築と、ビジネス利用に必要となるデータ管理機能や改ざん対策に加え、アバターの本人認証と安全なコミュニケーション機能をワンストップで提供するサービス基盤だ。

同サービスでは建物や製品・アートや自然など、あらゆるものを設計図や3D計測・色彩計測などを用いて正確に3Dデータ化することで、真正性を追求したメタバース空間を構築することができる。また、アイデアや図面段階の試作品など、実在していないものも含めてさまざまなデータを自在に組み合わせることで、ユーザー自らが全く新しいモノや空間を作り出し、その中で相互にコミュニケーションをとれる。

  • 「MiraVerse」の展開イメージ

同サービス内で活用されるすべての情報は高いセキュリティ性を担保したクラウド上で一元管理される。各種機能はオープンAPIとしても提供されるため、外部のシステムと連携してサービス構築することも可能だ。

メタバース内で自身の分身となるアバターについては、同社が提供するアバター生成管理基盤「AVATECT(アバテクト)」と連携することで、アバターの本人確認や、アバターとメタバース間のセキュアな連携機能を提供できる。本人確認や連携機能により、なりすまし防止と信頼できる相手とのコミュニケーションを実現する。