米IBMは2月14日(現地時間)、開発・テスト向けにIBM Cloud上でアプリケーションのモダナイゼーションを行うための新機能を2つ発表した。

1つ目は「IBM Wazi as-a-Service」だ。同サービスはIBMのメインフレーム用のOS「z/OS」の開発・テスト環境をIBM Cloud上で提供するもので、2022年下半期に一般提供を開始する予定だ。

同サービスを利用することで、z/OSの開発者はシステム負荷やビジネス需要に関連したリソースの変動に合わせて、従量課金制で、必要に応じて開発・テスト用の環境を利用できる。

IBMによれば、同サービスにより、z/OS開発・テスト環境へのアクセスにかかる時間を数日または数週間から6分以内へと短縮できるという。 IBMの社内ベンチマークでは、IBM Cloudでのz/OS開発は、同等のx86開発・テスト環境と比較して最大15倍高速に実行できたという。

もう1つが、ハイブリッド・アプリケーションを開発するための新ツールである「IBM Z and Cloud Modernization Stack」だ。こちらは2022年3月15日より一般提供を開始する。

同ツールでは、アプリケーションのモダナイゼーションをサポートするための以下の機能を提供する。

  • セキュアなAPIの作成と統合を数分で行い、アプリケーションとデータへのアクセスをシンプル化

  • アジャイルなエンタープライズDevOpsを活用し、オープン・ツールを用いたクラウド・ネイティブ開発とアプリケーション分析を実現

  • ITの自動化を標準化し、Kubernetesなどのオープンソース環境にアクセス可能にすることで開発者を支援