ラックは2月18日、スマホアプリ開発者を対象に実施した、セキュリティ対策の状況や課題などの調査結果をまとめたホワイトペーパーを公開した。20代から50代のスマホアプリ開発者から441件の回答が得られたという。
スマホアプリを開発している人に「開発・リリースしているスマホアプリの開発言語」を聞くと「Java」が54.7%と最も多い結果となった。「JavaScript」「C#」「Python」などの言語も人気なようだ。
「Java」はAndroidアプリを開発する際に使用する言語の一つであり、IT業界への就職や人材派遣会社が雇用機会を生み出す際に学習を推奨する言語のため、同言語を使用する開発者が多いと予想される。
スマホアプリを開発している人に対し「スマホアプリのセキュリティ対策の実施・検討タイミング」を聞くと、「システム開発を行う際/委託する際」と回答した人が80.5%で最も多かったという。
「ユーザーから問い合わせがあった時」(37.8%)、「システム開発ベンダーに推奨された際」(31.7%)とする回答を上回っており、アプリ開発者がセキュリティ活動の必要性を感じていることが見受けられる。
スマホアプリ開発における具体的なセキュリティの心配事としては、「外部からのスマホへの不正アクセスによる業務影響」と回答した人が50.2%に上る。次いで「マルウェア(ウイルス)感染による業務影響」が46.3%とする回答が多かった。業務への影響を心配する回答に加えて、機密情報に対する心配も挙げられたという。
また、「アプリ開発時にセキュリティ対策に自信がない」という回答も得られたとのことだ。セキュリティ対策は常に万全を期すことが難しく、同社では公開されているセキュアコーディングガイドや外部組織が提供しているセキュリティ対策の活用を勧めている。