EDGEMATRIX(エッジマトリクス)は、九州旅客鉄道(JR九州)が実施する「駅改札口での映像解析AIなどを用いた実証試験」に映像エッジAI専用デバイス「Edge AI Box」と遠隔統合管理を行う「EDGEMATRIXサービス」を提供することを2月17日に発表した。
Edge AI Boxは、IPカメラ映像などを現場でAI処理し伝送できる、屋内と屋外用小型デバイス。深層学習ベースのAIといった高速計算処理をするGPUとWi-Fi/LTE/5G通信モジュールを搭載し、カメラ接続をはじめとした豊富なインタフェースを備えているという。
また、EDGEMATRIXサービスは、Edge AI Box、カメラ、AIアプリ、リモートアクセス、セキュリティを統合管理するプラットフォーム。デバイスの遠隔管理、設置場所を地図表示する状態管理、現場からのAI処理済映像をブラウザに多数同時表示する「エッジビュー」などのサービス管理、AIアプリケーションの配信・管理を行うことができるとのことだ。
同実証実験では、案内業務などへの活用や利便性向上を目指して、2022年3月1日から8月31日までの期間、4駅での実施を計画している。運賃箱付近にきっぷ投影用カメラおよびモニタ、改札上部にカメラを設置し、改札の利用状況をカメラ映像からAIで解析し、改札口上部のカメラで撮影された映像から、乗客の姿勢推定などを行い、改札機や運賃箱の利用状況を測定する予定だとしている。