アクシスコミュニケーションズは2月16日、ネットワーク映像・音声の最新ソリューションを体験できる、没入型のバーチャル空間を備えた体験スペース「東京オフィス 新アクシスエクスペリエンスセンター」をリニューアルオープンした。

同センターは物理的な制約に縛られることなく、ソリューションの進化に合わせて柔軟に体験内容を変えることが可能になった。最新の映像設備とサラウンド音響を備えた空間で、最新のネットワーク映像・音声を組み合わせたソリューションを体験することができる。

同日、オンラインで開所式が開催され、同センターのお披露目が行われた。開会の挨拶は、アクシスコミュニケーションズ 副社長 アジアパシフィック地域代表 バドワイン・ペッシュ氏が行った。同氏は、「新しいアクシスエクスペリエンスセンターは従来の展示スペースとは違う。没入型のデバイスを加えた新しい展示スペースを目指した。アクシスエクスペリエンスセンターではネットワークのテストなどが可能であり、さまざまな問題に対し、われわれがどんな解を提供できるかを体験してもらえる。アクシスエクスペリエンスセンターは実際に体験できることが醍醐味。コロナ禍が収まったら体験してほしい」と述べた。

  • アクシスコミュニケーションズ 副社長 アジアパシフィック地域代表 バドワイン・ペッシュ氏

続いて、アクシスエクスペリエンスセンターの紹介が行われた。アクシスコミュニケーションズ 営業技術部 部長の奥本昇功氏は、「アクシスエクスペリエンスセンターは顧客の課題を解決する一助として利用してもらっており、進化を続けてきた。そしてこの度、没入型空間を備えたセンターをオープンした。物理的な制約を超え、ソリューションの進化にあわせて、体験内容を変えられるようになった。今まで体験できなかった新しい体験をそろえている。ぜひ、アクシスエクスペリエンスセンターで課題解決の種を見つけてもらいたい」と述べた。

  • アクシスコミュニケーションズ 営業技術部 部長 奥本昇功氏

以下、アクシスエクスペリエンスセンターの様子を紹介しよう。エントランスには、「Adding dimensions to your world」(人々の生活に新しい次元をもたらす)というコンセプトメッセージが描かれている。

  • アクシスエクスペリエンスセンターのエントランス

中に入ると、最新の映像設備とサラウンド音響を備えた空間「センサリースペース」と業界別に仮想都市を用意し、そこでの課題と同社が提案する ソリューションによる解決策を紹介している「インダストリーイマージョンゾーン」がある。開所式では、インダストリーイマージョンゾーンにおいて、「重要インフラにおける侵入を防ぐ」というシナリオのデモンストレーションが披露された。

  • 左から、センサリースペース、インダストリーイマージョンゾーン

そして、ダイブポッドと呼ばれる4つの展示エリアでは、施設保護、交通、小売業、音声ソリューションの紹介を行っている。具体的には、侵入者を防ぐソリューションや小売業向けのピープルカウンター・ソリューションが展示されている。

  • 、施設保護、交通、小売業、音声ソリューションを紹介している展示エリア「ダイブポッド」

製品クォリティゾーンでは、耐衝撃保護等級IK10に対応するカメラの衝撃テストとして、5キログラムの鉄球を落下してもドームが破損しない様子を体験できる。

  • 衝撃テストを体験できる「製品クォリティゾーン」

新たに設置した部屋には、サーマルカメラ、画像比較用カメラ、固定ドームなどが設置されており、さまざまな実験が行える。デモでは、サーマルカメラと可視光のカメラの見え方の比較が紹介された。逆光補正の効果なども確認できるという。

そのほか、アクシスエクスペリエンスセンターを見学中に興味を持った製品やソリューション、テクノロジーから該当の製品を検索できる「プロダクトウォール」も用意されている。選択した製品については、データシートや製品動画をその場で閲覧することができる。

  • 「プロダクトウォール」では、アクシスエクスペリエンスセンターを見学中に興味を持った製品やソリューション、テクノロジーから該当の製品を検索できる

閉会の挨拶として、アクシスコミュニケーションズ カントリーディレクターの寺田大輔氏は、「開所式では、新しいコンセプトを理解してもらえたと思う。アジアパシフィックでは、メルボルンと東京にアクシスエクスペリエンスセンターができた。今後は、シンガポールでの開設を予定しており、今後、アジアパシフィックで投資を拡大していく。ぜひ、エンドユーザーの方にもいろんな体験をしてもらいたい」と語り、開所式を締めくくった。

  • アクシスコミュニケーションズ カントリーディレクター 寺田大輔氏