電通デジタルは2月16日、企業のDX化支援事業を強化するため、DX人材420名体制で運営するチーム「トランスフォーメーション領域」を2022年1月に新設したことを発表した。設立以来約6年に渡り推進してきたDXおよびデータテクノロジーコンサルティングの専門部門を統合改編したものとなる。
電通デジタルが実施した調査によると、コロナ禍でDXの重要度が増したと回答した企業は65%に上る、しかし部署をまたぐDXプロジェクトの成果創出は難しく、要因として専門人材の不足、ビジョン浸透の不徹底、既存事業と新規事業の組織のサイロ化、ビジネスとIT組織の連携不足などが挙げられ、いわゆる「分断」が成果創出を阻んでいるのが現状と同社は指摘している。
強化した同事業は、クライアント企業ごとに専門チームを組成し、プロジェクトごとに「ビジネス×体験×IT」を統合する知見を持つトランスフォーメーションディレクターが伴走するという。
電通デジタルや電通グループのアセットを活用し、組織をまたぐ共通言語となるサービスや顧客体験の創造と、その橋渡しとなる新たなプロセスやテクノロジー基盤のデザイン/導入をワンチームで行う。既存事業の進化/高度化と自社らしい新規事業創造といった「両利きの経営」の実現につなげる方針だ。