ProgateとMMD研究所は2月16日、共同で実施した「企業のDXおよびデジタル課題に関する実態調査」の結果を発表した。その結果、企業のデジタル化の推進を考えているのは63.1%、大企業では8割を超えるなか、課題は「デジタルスキル格差」「IT人材不足」がトップであった。

  • 務めている企業のデジタル化について(出典:Progate×MMD研究所)

    務めている企業のデジタル化について(出典:Progate×MMD研究所)

同調査は1月21日~24日、20歳~69歳の正社員の男女10,000人を対象に実施したもの。勤めている企業のデジタル化について聞いたところ、「デジタル化を積極的に進めている」が26.6%、「デジタル化を進めることを検討している」が18.8%、「デジタル化を推進したいが、実行に移せていない」が17.8%と、合わせて63.1%が企業のデジタル化の推進を考えており、「デジタル化は現状必要ない」が36.9%となった。企業規模別では、大企業が86.7%、中小企業が61.7%がデジタル化の推進を考えていると回答した。

  • 務めている企業のデジタル化推進への課題(出典:Progate×MMD研究所)

    務めている企業のデジタル化推進への課題(出典:Progate×MMD研究所)

企業のデジタル化の推進を考えている6,312人を対象に、デジタル化の推進への課題を複数回答で聞いたところ、「社内のデジタルスキルに格差がある」と「デジタル化を進めるためのIT人材が不足している」が29.3%で最多、次に「デジタル化のための費用がかかる」が29.2%、「データを適切に管理できるか、情報漏洩が心配」が17.3%となった。企業規模別では、大企業は「IT人材が不足している」が34.7%、中小企業は「費用がかかる」が33.0%とそれぞれトップとなった。

  • 最も効果があったデジタルスキル研修(出典:Progate×MMD研究所)

    最も効果があったデジタルスキル研修(出典:Progate×MMD研究所)

勤めている企業で社員へのデジタルスキルアップのための研修を実施したことがある342人を対象に、具体的なデジタルスキル名を9つあげて研修を実施したことがあるか聞いたところ、274人(80.1%)が実施したことがあると回答。その274人に最も効果があったデジタルスキル研修を聞いたところ、「Excel、Word、PowerPoint」が18.6%、「セキュリティ」が13.5%、「デジタルマーケティング」は10.6%であった。