米コンピュータ緊急事態対策チーム(US-CERT: United States Computer Emergency Readiness Team)は2月15日、「Google Releases Security Updates for Chrome|CISA」において、Google Chromeに複数の脆弱性が存在すると伝えた。これら脆弱性を悪用されると、攻撃者によって影響を受けたシステムの制御権が乗っ取られる危険性がある。一部の脆弱性は既に悪用が確認されており、ただちにアップデートを適用することが推奨されている。
脆弱性に関する情報は次のページにまとまっている。
脆弱性が存在するとされるプロダクトおよびバージョンは次のとおり。
- Google Chrome version 98.0.4758.102 for Windowsよりも前のバージョン
- Google Chrome version 98.0.4758.102 for Macよりも前のバージョン
- Google Chrome version 98.0.4758.102 for Linuxよりも前のバージョン
脆弱性が修正されたプロダクトおよびバージョンは次のとおり。
- Google Chrome version 98.0.4758.102 for Windows
- Google Chrome version 98.0.4758.102 for Mac
- Google Chrome version 98.0.4758.102 for Linux
リリースされたバージョンでは11個の脆弱性が修正されており、うち7個は深刻度が重要(High)と分析されており注意が必要。さらに、それらのうちの一つは既に悪用が確認されている。
Google Chromeはメニューから「Google Chrome について」を選択することでバージョンを確認することができる。アップデート可能なバージョンが存在する場合はその旨が表示されるので、指示に従ってGoogle Chromeを再起動することでバージョンアップが適用される。