日立製作所(日立)と東和ハイシステムは2月15日、音声認識対応の歯科医院向け電子カルテシステムの開発に向け協創を開始すると発表した。東和ハイシステムの歯科医院向け電子カルテシステムと日立のAI(人工知能)音声認識技術を連携させて、歯科医が端末で電子カルテ入力をする際、手袋を外さずに音声でカルテを入力できるようにする。
今後、両社は共同開発を進め、歯科医療用語の辞書を学習させた用語モデルを整備することで音声認識の精度向上を図る。日立のAI音声認識技術により、診療結果や発話を認識・テキスト化し、東和ハイシステムの歯科電子カルテ統合システム「Hi Dental Spirit XR-10i」と連携させることで、電子カルテの音声入力を実現する開発を実施する。
その結果に基づき2022年秋の製品化を目指す。また、同製品を歯科医院の現場データを分析・活用できるクラウドサービスとして発展させ、日立のIoT基盤「Lumada」事業との連携を推進していく方針だ。