凸版印刷は2月15日、人工知能(AI)を活用し企業ごとの基準に合わせて商品パッケージを自動的に校閲・校正するサービス「review-it! for Package」を開始すると発表した。同サービスは目視確認や読み合わせで確認している表示原稿と、制作中のパッケージのデザインデータとの比較を自動で行う。
また、2つのPDF間での差分を自動で抽出しデザインへ修正が入った際の前後版の比較を行い、入稿データと版下データの差分確認時の目視確認の負荷を削減する。オンラインで校正・回覧ができるのでペーパレス化や複数人同時での回覧を実現する。
小林製薬は、商品パッケージ制作・校正業務における業務効率化を目的に同サービスの運用を開始する予定。凸版印刷と小林製薬は共同で同サービスの実証実験を約半年間実施し、作業者の負荷削減やヒューマンエラーの減少などの業務効率化を確認したという。
同サービスの提供価格は、初期費用が90万円から、月額費用が20万円から。凸版印刷は、2022年度までに50社への導入を目指す。