ファイザーは2月10日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する経口抗ウイルス薬(飲み薬)「パキロビッド パック(一般名:ニルマトレルビル錠/リトナビル錠)」の日本における製造販売に関して、医薬品医療機器等法第14条の3に基づく特例承認を取得したと発表した。
同剤は、2017年1月14日に厚生労働省(厚労省)に製造販売承認申請を行っていたもの。
ニルマトレルビルは、同社が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を標的に創製した新規化合物で、SARS-CoV-2のメインプロテアーゼ(3CLプロテアーゼ)を阻害することによってウイルスの複製を抑制する効果を有する。一方の、リトナビルはSARS-CoV-2に対する抗ウイルス活性はないが、ニルマトレルビルの代謝を阻害し、その濃度を増加させるという。
なお、すでにファイザーと日本政府(厚生労働省)は、2月1日に同剤200万人分を日本に供給するという最終合意書を締結している。