GNU Projectは現地時間2022年2月9日、nano バージョン6.1をリリースした。ソースコードはGNUのミラーリストから入手できるが、xzipの直接リンクも用意している。今回からtarballは用意されなくなった。メーリングリストの投稿によれば、他のアプリケーションなど外部からのコピー&ペーストの処理速度を向上させている。

  • GNU nano バージョン6.1

    GNU nano バージョン6.1

バージョン6.1は選択範囲の文字列や行を切り取る「Ctrl」+「K」キーの動作を改善し、文字列だけを消去するようになった。ただし、カーソルが末尾にある場合は従来どおりの動作となる。また、選択範囲の文字列をコピーする「Alt」+「6」キーの動作も、選択範囲の文字列をカットバッファーにコピーする仕様に変更された。他にも38箇所のバグ修正や改善を加えている。GNU nanoはvimやEmacsとは異なり、直感的な操作が可能なキーアサインを採用し、一部のLinuxディストリビューションでは既定のテキストエディターとされてきた。WindowsでもChocolateyを使用するとGNU nanoを使用できる。

  • Windows版のGNU nano。ただし、バージョンは2.5.3と古い

    Windows版のGNU nano。ただし、バージョンは2.5.3と古い