ルネサス エレクトロニクスは2月9日、2021年12月期通期の決算概要を発表した。それによると売上高は、前年比38.9%増の9944億円、営業利益は同181.8%増の1836億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は同178.6%増の1274億円となったという。
また、第4四半期の業績は、売上高が前年同期比64.1%増の3144億円。自動車向け事業が同38.2%増の1316億円、産業・インフラ・IoT事業が同93.3%増の1794億円となった。
通期で見た場合の自動車向け事業は、売上高が前年比35.6%増の4623億円、産業・インフラ・IoT事業は同41.8%増の5155億円で、自動車向け事業は自動車の生産が回復したこと、ならびに自動車メーカーが付加価値の高い自動車の開発・製造に向け、半導体搭載数の増加や、よりハイエンドな製品を選定するといった動きを見せていることが追い風となっているとする。一方の産業・インフラ・IoT事業はDialogの売り上げが加味されるようになったこと、FA機器、データセンター/携帯基地局向け、PCをはじめとするOA機器などで売り上げが拡大したという。
なお、2022年12月期第1四半期については、売上高については3360億円±40億円としているほか、設備投資としてはマスクや治具・工具なども含めた合計で約400億円を予定しており、そのうちの半分程度が増産に向けた設備投資で、そこの部分については経済産業省の補助金を活用することを予定しているという。