日本ユニシスのグループ会社であるグリーンデジタル&イノベーションは2月8日、木材業界DXのための「木材流通プラットフォームサービス」を発表した。同サービスは、木材卸や工務店の業務プロセスの効率化を、DXを通じて実現するものだ。

今後は同サービスの本格提供に向けて、2月より岐阜県で、木材流通サプライチェーンの「川下」領域の業務改善を目的とする「資材提案ツール」「工程管理ツール」の試行を行う。試行期間において、さまざまな検証を踏まえてのブラッシュアップを行った後、本番サービスへと移行するという。

  • 「木材流通プラットフォームサービス」のサービス体系

「資材提案ツール」は、注文住宅建築用にパッケージ化された標準資材をオンラインでいつでも閲覧できる木材卸向けのツールだ。営業スタッフは同ツールを活用することで、顧客工務店に対してお薦め商品群をタブレット上で提案できる。

「工程管理ツール」は、工務店の現場監督の課題を解決する、スマートフォンやタブレットを使ったコミュニケーションツールだ。電話、FAX、紙などのに代わってチャット機能でコミュニケーションが行える。工程表、図面、資材一覧などの情報も一元管理され、現場や外出先からリアルタイムにスマートフォンで情報の確認や簡単な事務作業ができることから、事務工数が削減されるという。

グリーンデジタル&イノベーションは、これらのツールに加えて、工務店向けの人材支援サービスや情報提供サービスも備えながら、5月中旬の本番サービス移行を目指す。

  • グリーンデジタル&イノベーションの事業展開ビジョン

グリーンデジタル&イノベーションは、国産木材の流通・利活用を、多様な分野の企業共創により推進する「キイノクス・プロジェクト」の中核事業体として、日本ユニシスが2021年5月に設立した企業だ。