Microsoftは2月3日(米国時間)、Windows Insider Blogの記事「What’s coming for the Windows Insider Program in 2022|Windows Insider Blog」において、Windows Insider Programに対する2022年の計画について発表した。Windows Insider Programには「Dev」、「ベータ」、「リリース プレビュー」の3つのチャネルが用意されているが、記事では各チャネルの目的が明確化されたことに加えて、Devまたはベータチャネルから機能やエクスペリエンスのアップデートを提供していく方針も明らかにされた。

  • Windows Insider Program

    Windows Insider Program

Windows Insider Programは、Microsoftが公式に運営している、一般提供前のWindowsの新機能をいち早く試すことができるプログラムである。開発中の新機能や品質改善などに対し、正式リリース前にユーザーからフィードバックを得る目的で実施されており、Windowsの有効なライセンスを所有するユーザーであれば参加することができる。

Windows Insider Blogでは、Insider Programに用意されている3つのチャネルについて、それぞれの役割を次のように説明している。

  • Devチャネル: リリースされない可能性のある機能とエクスペリエンスも含めて、さまざまな概念を試しフィードバックを得る目的で、エンジニアによる長期にわたるリードワークに使用される
  • ベータチャネル: 一般のユーザー向けにリリースするものに近いエクスペリエンスをプレビューする
  • リリースプレビューチャネル: 一般のユーザー向けに間もなくリリースされるものをプレビューする

注目すべきは、Devチャネルとベータチャネルは並行して開発が進められるため、新機能がDevチャネルよりも先行してベータチャネルに追加されることもあると明記されている点だろう。Microsoftでは、プログラムの参加者が最適なチャネルを選択しやすいように、Devチャネルからベータチャネルに切り替えるためのウィンドウをまもなく提供するとのことだ。

もう一つの注目すべき点は、上記のビルドに加えて、Devチャネルおよびベータチャネルのビルドをベースにした「Feature Experience Pack」や「Web Experience Pack」、「Online Service Experience Pack」もリリースしていくという方針が明らかにされたことである。Feature Experience PackとOnline Service Experiece Packは、Windowsのメジャーアップデート以外の方法で、新しい機能やエクスペリエンスを提供するための新しいアップデート方法である。Web Experience Packについて詳しくは解説されていないが、Microsoft Storeを通じてエクスペリエンスのアップデートが提供されるものとみられている。

Widnwosに対する新しい機能やエクスペリエンスについては、従来はOSの機能アップデートもしくは累積アップデートのいずれかで提供する方針だった。これに対して2022年には、新たに3つのExperience Packによるアップデートの提供方法が追加されることになるようだ。

最後に、MicrosoftはWindows Insider Programの新しいアイコンを発表した。

  • Windows Insider Programの新アイコン

    Windows Insider Programの新アイコン

このアイコンは、「3つのInsiderチャネルすべてにわたって、Windowsを愛し、Windowsの未来を形作るのに役立つ人々のコミュニティを表している」とのことだ。