LegalForceは2月3日、SaaS(Software as a Service)の活用に関する実態調査の結果を公表した。調査には会社員または会社役員9960人が参加した。
調査の結果から、自部署へSaaSを導入していると回答した人の割合は、従業員299人以下の小規模企業では6.0%にとどまる一方で、従業員300人から999人程度の中規模企業では15.1%、1000人以上の大規模企業では17.6%と、企業規模が大きくなるにつれてSaaSを導入している組織の割合が増加する傾向があることが明らかになった。
以下の調査結果は、自部署でSaaSを導入していると回答した1000人を対象に集計している。
自部署で最初にSaaSを導入した時期を聞くと、1年以内とする回答が10.7%、1から2年未満とする回答が15.6%、2から3年未満とする回答が17.6%であり、約4割近い組織で過去3年未満ほどの時期にSaaSを導入しているとのことだ。
また、SaaSの導入理由については「運用・保守体制を社内に持つ必要がないから」が39.9%と最も多い結果となった。「機器の場所を選ばずに利用できるから」(29.5%)、「安定運用、可用性が高くなるから」(28.7%)、「災害時のバックアップとして利用できるから」(22.3%)といった結果が続く。
その一方で、自部署で導入したSaaSを活用できていると認識している人は6割に満たないようだ。4割以上の人がSaaSを導入しているが活用できていないと回答している。自部署でSaaSを導入しており、その上できちんと活用できていると回答した人のみに着目すると、70.4%の人が「DXが進んだと感じている」と回答したことが明らかになった。