MicrosoftはWindows 10およびWindows 11にWSL (Windows Subsystem for Linux)と呼ばれる技術を導入し、Linuxバイナリを実行する機能を提供している。デフォルトではLinuxディストリビューションとしてUbuntuが使われているが、Microsoft Storeには他のLinuxディストリビューションも登録されている。1月27日、ここに「Oracle Linux 7.9」が追加された。

  • Microsoft Storeに登録されているOracle Linux 7.9

    Microsoft Storeに登録されているOracle Linux 7.9

  • Oracle Linux 7.9初期セットアップ

    Oracle Linux 7.9初期セットアップ

  • Oracle Linux 7.9 / Windows 11 WSL動作サンプル

    Oracle Linux 7.9 / Windows 11 WSL動作サンプル

Windows 10およびWindows 11にはWSL 1とWSL 2という異なる実装系の仕組みが搭載されている。現在ではWSL 1は後方互換性のために提供されており、基本的にWSL 2と呼ばれるWSLのバージョン2を使うことが推奨されている。WSL 2はHyper-V技術を利用した仮想環境でLinuxバイナリを実行するというもの。仮想環境およびカーネルはWindows側が提供し、Linuxディストリビューションはこれを利用する形で動作することになる。

WSLはWindowsにおいてLinuxを実行する方法として人気がある。Microsoft Storeからアプリケーションをインストールする際と同じ手順でLinuxディストリビューションを導入することができ、さらにWindowsプラットフォームともシームレスに連携する仕組みになっている。Oracle Linuxが動作するようになったことで、WindowsにおけるLinuxディストリビューションの利用にさらに幅が生まれたことになる。