アイリスオーヤマとソフトバンクロボティクスグループは2月2日、ロボット市場における中長期的な需要創造と社会課題解決を目指して業務提携合意書を締結した。
また、アイリスオーヤマはソフトバンクロボティクスが実施する総額100億円の第三者割当増資の引き受けを決定。
すでに両社は法人向けサービス・ロボット分野の市場への本格参入を目指し、合弁会社「アイリスロボティクス」を2021年2月に設立しているが、今回の増資引き受けは、そうした関係性の強化を目的に行われる。
今回の資本業務提携によって両者は「それぞれが有する経営資源やノウハウを統合して連携を一層強化し、中長期的な企業価値向上の実現と社会課題の解決に貢献し、今後も進展が続くDX化への対応と持続可能な社会の実現に向けて、“労働者不足解消とDX化に向けた取り組み”、“脱炭素社会の実現・CO2 排出量削減に貢献”そして“新たなソリューションの開発と向上”を推進する」としている。
また、業務提携の合意発表と併せて両社はKeenon Roboticsの配膳・運搬ロボット「Keenbot(キーンボット) アイリスエディション」の国内販売を開始することも発表した。
これまでにも両社はAIお掃除ロボット「Whiz i アイリスエディション」と配膳・運搬ロボット「Servi アイリスエディション」の販売を行ってきたが、今回発表された「Keenbot アイリスエディション」は最大4段のトレー設置が可能で1段あたり10kgの積載が可能な配膳ロボット。
すでに約300ブランドで導入されている運搬ロボット「Servi」と比較して最大積載量が10kg多く、さらに大容量の配膳・下膳が可能としている。
目的地を指定すると、Keenbotが天井マーカーをカメラで読み取り、ロボットに内蔵されたLiDARで周囲の状況を把握しながら、目的地まで運搬することが可能という。
なお、Keenbot アイリスエディションはレストランやホテル、ゴルフ場など大量運搬のメリットを活かせる場所での活用を見込んでいるとのことだ。