米コンピュータ緊急事態対策チーム(US-CERT: United States Computer Emergency Readiness Team)は2月1日(米国時間)、「FBI Releases PIN on Potential Cyber Activities During the 2022 Beijing Winter Olympics and Paralympics|CISA」において、アメリカ連邦調査局(FBI: Federal Bureau of Investigation)から2022年2月北京冬季五輪の関連団体に対し、悪意あるサイバー犯罪者が広範囲なサイバーセキュリティ活動によってイベントを妨害する可能性があることを警告する通知が公開されたと伝えた。

通知は次のページに掲載されている。

  • FBI PIN: Potential for Malicious Cyber Activities to Disrupt the 2022 Beijing Winter Olympics and Paralympics

    FBI PIN: Potential for Malicious Cyber Activities to Disrupt the 2022 Beijing Winter Olympics and Paralympics

FBIは発表の中で、注意すべきサイバーセキュリティアクティビティとして分散型サービス拒否攻撃(DoS)、ランサムウェア、マルウェア、ソーシャルエンジニアリング、データ盗難・漏洩、フィッシングキャンペーン、偽情報キャンペーン、インサイダー脅威などを挙げている。

またFBIは、すべてのアスリートに対して、オリンピック参加中は個人のスマートフォンを自宅に保管しておき、代わりに臨時のスマートフォンを使うことを推奨している。オリンピック参加者および旅行者に対して、信頼できない業者によって開発されたモバイルアプリの脅威について警告するなどして注意を呼びかけている。