米国のオンラインバックアップサービス企業であるは2月1日(現地時間)、「Backblaze Drive Stats for 2021」において、自社で使っている20万台を超えるハードディスクについて、2021年における故障率を公表した。どのモデルが最も故障率が低かったかなどが示されている。
注目される主な発表内容は次のとおり。
- 分析対象となったのはデータドライブのうち20万2,759台のハードディスクドライブ
- 2021年に最も故障率が低かったのはSeagateの6TBモデル(ST6000DX000)で、年率換算故障率は0.11%。平均使用期間は80.4カ月と長く、ドライブ数は886台。7年ほど稼働しているST6000DX000のこの故障率は素晴らしい結果
- 2021年に新しく導入された2つのハードディスクモデルである16TBのWDCドライブ(WUH721816ALE6L0)と東芝ドライブ(MG08ACA16TE)は故障率がそれぞれ0.14%および0.91%と好調。まだドライブ日数は短いが良好なスタートを切った
- 2021年第3四半期に6.29%という高い故障率を記録したSeagateの14TBモデル(ST14000NM0138 / Dellストレージサーバに搭載)は、ファームウェアをアップデートして第4四半期には故障率が4.66%へ低下。さらに今後の動向を追跡していく
データドライブ全体の年率換算故障率は1.01%で、2020年の0.93%よりも若干高くなった。しかし、2021年が1.01%という低い値にとどまったことで、2019年の1.83%から2020年の0.93%への低下が異常な動向ではないことを示すものとして受け止められている。なお、Backblazeは2021年における年率換算故障率が低く抑えられた理由を大容量ハードディスクドライブの故障率の低さにあると分析している。