メルク・アンド・カンパニー(MSD)と米ベンチャー企業リッジバック・バイオセラピューティクスは1月28日(米国時間)、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)向け経口抗ウイルス薬として開発している「モルヌピラビル」について、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)変異株「オミクロン株(B1.1.529)」に対する活性がin vitro試験で示されたことを発表した。

試験では、一般的なセルベースアッセイを用い、モルヌピラビルおよびその他の新型コロナウイルス感染症に対する抗ウイルス薬について、オミクロン株を含むSARS-CoV-2の懸念される変異株(VOC:variants of concern)に対する抗ウイルス活性の評価を実施したという。

ベルギー、チェコ共和国、ドイツ、ポーランド、オランダ、米国を含む6か国の独立した機関で行われた非臨床試験のデータにより確認されたとのことで、メルクでは重症化のリスクの高い軽症から中等症の新型コロナウイルス感染症の成人患者に対する重要な治療の選択肢となりうることが示されたとしている。

なお、モルヌピラビルは日本を含む複数の国で使用許可が出されており、日本では2021年12月に製造販売に関する特例承認を取得している。

  • モルヌピラビル

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