デロイト トーマツ ベンチャーサポートは2月1日、同日よりオンライン上で新規事業開発を支援するデジタルツール「Startup Compass」の提供を開始すると発表した。

このツールは、アイデア創出から、顧客や課題の検証、市場適合性の判断といった新規事業開発の工程を標準化することを目的に、同社が2021年に開発したもの。これまで、テストユーザーに向けて限定的にリリースしていたプロトタイプ版に改良を重ね、今回、一般に向けてリリースした。

「Startup Compass」は、新規事業開発の工程を「アイデア創出」、「顧客・課題検証」、「製品・ソリューション検証」、「PMF(市場適合性)検証」、「Growth検証」の5つのフェーズに分け、各フェーズで確認・検証すべき事柄や重視すべきポイントを提示し、ユーザーがそれらを1つずつ確認・検証して前に進めるようにガイドする。

  • Startup Compass の機能

仮説検証の際に必要となる重要業績評価指標(KPI)設定支援とその数値に基づく損益計算書(PL)の自動生成、さらに、検証内容を基にした事業計画書や新規事業の際に使用されるフレームワークも自動生成され、それぞれエクセルやパワーポイントなどのファイルにエクスポートできるという。

スタートアップ、起業を目指す学生、大企業の新規事業開発メンバーなどの利用者に向けて、オンライン上で無料で利用が可能。

利用者はユーザー登録後、マイページに予め用意されたワークシートに事業アイデアを入力すると、必要な検討項目とその検証方法を確認することができ、基本的な論点整理や仮説検証の計画作成ができるように設計されているという。

これに加え、オンラインだけでは解決できない課題に対して、同社の新規事業開発プロフェッショナルがレビューやフィードバックを行ったり、実際の検証内容に対する助言を行ったりするなどスポットコンサルティングも利用も可能。コンサルティングの費用は、月額50万円から。