ファイザーは2月1日、日本の厚生労働省(厚労省)との間に、新型コロナウイルス感染症向け飲み薬としてファイザーが新たに開発した飲み薬「パクスロビド」の供給に関する最終合意を締結したことを発表した。

パクスロビドは、抗ウイルス薬「ニルマトレルビル錠」ならびに既存の抗HIV(エイズウイルス)薬「リトナビル錠」の2種類を併用する経口治療薬。ニルマトレルビルは、ウイルスが体内で増殖するのに必要な酵素「メインプロテアーゼ(3CLプロテアーゼ)」の作用を阻害することを目的に設計された新規化合物。「パクスロビド」の日本における承認等に関しては規制当局で審査が進められている段階だが、今回の最終合意の内容は、日本での薬事承認を前提に、2022年に200万人分を日本政府に供給するものとなるという。

すでにファイザーは2021年12月17日に200万人分の「ニルマトレルビル錠/リトナビル錠(パクスロビド)」を日本政府に供給する基本合意を締結。2022年1月14日に厚労省に製造販売承認を申請している。

なお、海外では米国やカナダ、英国、イスラエルなどが緊急使用などに関する承認がなされている。