沖電気工業(OKI)とリコーは1月31日、A3モノクロプリンターのプリンターエンジン(印刷機構)を共同開発したことを発表した。今春、同エンジンに自社製のプリントコントローラー(制御機構)を独自に搭載した新製品を、両社がそれぞれに国内市場向けに発売する。

両社が共同開発したのは、A3モノクロプリンターのプリンターエンジン。今回の共同開発は、OEMとは異なり、両社の強みを持ち寄ってプリンターエンジンの開発を企画段階から協業して進めたもので、開発期間を約3割短縮し、開発効率の向上を実現したという。

A3モノクロプリンタは、主に国内の官庁・自治体や医療、金融市場などを中心に業務プリンターとして活用されており、両社は今回、それぞれの顧客の声を持ち寄って製品仕様を決めるなど、企画段階から協業して開発にあたったという。

印字部分には高精細・高信頼性を実現し装置の小型化に寄与するOKIのLEDプリントヘッドを採用し、業務用途で重要となる幅広い用紙対応力や高信頼性を実現する用紙搬送機構をリコーが担うなど、両社の強みとなる技術を組み合わせている。

また、メンテナンス作業が前面から行えるフロントアクセス構造により使い勝手の良い商品が実現できるとしている。

両社は今後も開発効率のより一層の向上に向けた取り組みを加速し、さまざまなパートナーとの協業を推進するとしている。