Microchip Technologyは1月28日、IEEEに準拠したTSNスイッチ「LAN9668ファミリ」を発表した。

「LAN9668-I/9MX」と「LAN9668-9MX」はArm Cortex-A7を採用し、産業用通信向けにTSN IEEE規格に対応した8ポートスイッチ。対応している規格には高精度の時刻同期に関するIEEE 1588v2とIEEE 802.1AS-2020、ストリームごとのフィルタ処理とポリシングに関するIEEE 802.1Qci、トラフィック シェーピングに関するIEEE 802.1QavとIEEE 802.1Qbv、シームレスな冗長化に関するIEEE 802.1CB、メディアの冗長化に関するIEC-62439-2(メディア冗長化プロトコル)、ODVA-DLR、IEC-61158-6-10が含まれるとしている。

MicrochipのEthernetスイッチAPI(MESA)とEthernet PHY API(MEPA)はOSに依存しない関数ライブラリを開発する自由度と柔軟性を提供するとしているほか、ソフトウェアフレームワークはこれらの規格を1つのスケーラブルなチップセットでサポートすることで、通信トラフィックの転送を低レイテンシで実現することができるとしている。

LAN9668ファミリは、IEEE 1588 v2とフレーム プリエンプションを含む最新のTSN要件をサポートする4ポートGigabit Ethernet PHYトランシーバである「LAN8814」と組み合わせて使用することが可能で、それにより時刻同期、ストリーム予約、保護、管理を実装、開発期間の短縮とコストの低減が可能だという。

なお、LAN9668/9MXとLAN8814/ZMXは1月28日より1000個単位で受注を開始しているとのことだ。