NECと九州大学は1月28日、感情推移や行動履歴などの日常生活データから健康行動を促すヘルスケアサービスの実証実験を2022年2月9日から実施すると発表した。同実証実験では、九州大学伊都キャンパスに通学・通勤する学生・教職員を対象に、日常生活データを活用したパーソナライズドサービスの受容性・有効性を検証する。
実証実験では、心拍変動データにより感情を可視化する「NEC 感情分析ソリューション」を活用した感情推移データや、本人の申告に基づく食事、睡眠時間、活動内容などの行動履歴データをウェアラブルデバイスやスマートフォンを通じて収集する。
収集したデータに基づき、医師による健康に関するアドバイスや生活改善に向けたサポートのほか、デジタルサイネージを通じて食事や運動メニュー、休息に関するクーポンを提示することでパーソナライズされた健康行動のレコメンドを行う。
今回の実証実験は、データを利活用して社会課題の解決を目指す「データドリブン型社会」の実現に向けNECと九州大学が2020年10月に締結した連携協定における第一弾の取り組みとなる。