NTTデータは1月27日、クラウド型健康管理ソリューション「Health Data Bank」の新機能として、「バイタル測定サービス」の商用提供を開始すると発表した。新サービスは、スマートフォンのカメラで顔の動画を30秒間撮影することで、血圧や心拍数、ストレスレベルといったバイタルサインの推定値を算出するものだ。
同社は2002年より、健診結果などの健康データを収集して分析するクラウド型健康管理ソリューション「Health Data Bank」を運用している。これまでに企業の従業員健康管理や健康経営、顧客の健康データに基づく商品開発など、健康データを利活用するさまざまな場面で技術を拡充してきたという。それらの取り組みの中でバイタル測定サービスの有用性が確認できたことから、商用提供を開始するとのことだ。
同サービスは特別なデバイスなどを用意する必要がなく、生活者や従業員の健康状態を確認可能だ。スマートフォンのカメラで撮影した30秒程度の顔の動画から、皮膚下の血管内の血流量を測定してバイタルサインを推定する。
同サービスは、日々の健康管理や企業の従業員のストレスケア、企業の健康データ利活用ビジネスなどの取り組みに活用できるとしている。なお、同サービスは医療機器ではないため、疾病の診断や予防といった医療行為に用いることはできない。