アストロスケールは1月26日、デブリ除去技術実証衛星「ELSA-d」について、1月25日に行った実証実験の後、衛星の状態に異常を検出したことを明らかにした。
具体的には、捕獲機(サービサー)が模擬デブリ(クライアント)を切り離した後、自律相対航法を開始し数周回にわたってクライアントと安全かつ計画した一定の距離を自律的に維持することはできたが、その後、衛星の状態異常が検出されたという。
そのため同社では、ミッションの安全のため、これらの異常を解決するまで捕獲を延期することを決定したという。
なお同社によると現在、サービサーとクライアントはともに運用可能かつ安全に離れた状態にあり、各国の規制当局や宇宙機関、宇宙監視ネットワーク)Space Surveillance Network)や近隣の軌道の衛星などと連絡をとって情報の共通を図っているという。