manebiは1月27日、国内企業500社を対象に実施した「リスキリング(学び直し・再教育)」の状況に関するアンケート調査の結果を公表した。
調査の結果から、52.6%と約半数の企業がリスキリングを実施していることが明らかとなった。また、13.2%が今後実施する予定と回答している。最近はリスキリングを後押しする政策が打ち出されるなど、デジタル人材の育成を進める動きが追い風になっている背景があるようだ。
リスキリングの学習分野としては、「データ分析」(40.12%)、「情報セキュリティ」(39.82%)、「ITリテラシー」(37.39%)などが人気だという。デジタル化や企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)における基礎的な教育の人気が高まっている一方で、「AI(Artificial Intelligence)」や「プログラミング」といった学習難易度が高い分野のリスキリングを実施している企業は少ないとのことだ。
企業の社員数別に結果を見ると、1000人未満の中小規模企業では比較的始めやすい自社講師による研修や、書籍を用いた対面研修が人気であるとうかがえる。一方で1000人以上の大手企業ではオンライン研修やeラーニングなどオンライン環境を利用した研修が主流なのだという。
また、社員数1000人未満の中小規模企業においては、リスキリング予算が100万円であるとする企業が約半数だ。1000人以上の企業では予算1億円以上とする企業が20%にも上り、1000万円以上とする企業まで含めると約4割となる。