Skyは1月26日、名刺管理サービス「SKYPCE」(スカイピース)を同日から販売することに合わせ、エンドユーザー向けに新製品説明会を開催した。なお、製品の発表は、昨年の11月に行われている。
以前行ったインタビューの中で、商品企画を担当したSky ICTソリューション事業部 副本部長 金井孝三氏は、SKYPCEを開発した背景について、現在の多くの名刺管理システムは、自分たちがデータを活用しようとすると、自由にハンドリングできないという問題を挙げたが、26日の説明会で同社 取締役の多田昌弘氏は、「名刺という情報資産を個人のものではなく、企業や自治体などの組織の情報資産にすべきであるということを前提に開発した製品だ。使いやすさを追求し、他社製品に比べセキュリティを強く意識した。SKYSEA Client Viewとの連携で安全に使える。また、オンラインでの会議や商談が増える中、オンラインでの名刺交換機能も求められ、名刺管理の需要はまだまだある。SKYPCEは名刺管理サービスとしてリリースするが、将来は戦略的な営業やデジタルトランスフォーメーションに役立てることを目指している」と述べた。
その上で、今年の3月末までに1000ユーザーへの販売を目標にしている。数年で業界No.1になれるように頑張っていきたいとした。
説明会の中ではSKYPCEの特徴として、シンプル・直観的なUI、セキュリティ対策、オンライン名刺交換機能、組織の情報資産にできる点の4つを挙げた。
シンプル・直観的なUIでは、直観的な操作、こだわり検索機能・条件指定、iPhoneや複合機での名刺取込み、地図による地域表示などを挙げた。名刺に記入した手書きメモもデータ化でき、その条件で検索ができるという。
セキュリティ対策では、SKYSEA Client Viewとの連携によるデータの閲覧、ダウンロード、編集、削除のログ収集機能、ファイルの追跡などの機能を提供。シンクライアントシステムのSKYDIV Desktop clientとの連携では、すべての操作をサーバで行い、クライアントにデータを残さないという。また、画面に透かし文字を表示することでキャプチャを防止する。
そのほか、SKYPCEは、オンプレミスサーバを設置しての利用となるため、ユーザー側のセキュリティポリシーで運用できる点も特徴だという。
オンライン名刺交換機能では、相手にURLを送り、そのURLでダウンロードすることで名刺データを提供できる。今後はWeb会議システムと連携することで、相手の名刺も受け取れるように機能拡張していくという。
組織の情報資産の面では、個人ではなく、名刺を組織の情報資産とするために、スマホから電話やメールの送信を行ったり、住所を地図アプリで表示させることができるほか、タグで名刺を一斉配信するなど、マーケティング業務にも利用できるという。
費用は初期費用と毎月のユーザーライセンスからなり、初期費用は1ユーザーあたり10500円(350枚の名刺データ化費用を含む)、ユーザーライセンスは、99名までが1ユーザーあたり月額5000円、100-499名が1ユーザーあたり月額4000円、500名以上が1ユーザーあたり月額3000円となる(1ユーザーあたり毎月20枚の名刺のデータ化費用を含む)。
なお、名刺データはスキャンしたデータを送付すると、Sky側で人手でのチェックを経てデータ化され、戻される。
また同社は、3月末まで発売記念キャンペーン(SKYSEA Client Viewユーザーであることが条件(新規購入も含む))を実施し、新規購入者にスキャンシステム、SKYPCEのサーバー用およびタブレット用のSKYSEA Client Viewクライアントライセンス(保守費用含む)、SKYPCEサーバー用のウイルス対策ソフト1年分をプレゼントする。
同社は今後、3カ月ごと、4半期ごとといった周期でバージョンアップを行い、機能拡張を行っていくという。