米Veeam Software(ヴィーム・ソフトウェア)は1月25日(現地時間)、2021年度の年次業績を発表した。年間経常収益(ARR)は前年同期比27%増となり、16四半期連続で2桁成長を記録した。また、「Microsoft Office 365 」向けの製品群のビジネスも、73%増と大きく成長。現在、850万人のユーザーが「Office 365」のデータ保護にVeeamを採用しており、次期バージョンとなるV6は2022年初頭にリリースする予定。
また同社のデータ保護ソリューション「Veeam Availability Suite」も36%増で、2021年度第4四半期では420%以上の成長を見せた。クラウドストレージ事業も好調だ。Veeamは2021年に500PB(0.5EX)以上のデータをパブリッククラウドストレージに移動しており、前年比135%増の成長を達成している。
またVeeamは同日、CEOの交代も発表した。新CEOおよび取締役会のメンバーにアナンド・エスワラン(Anand Eswaran)氏を任命。前CEOのビル・ラージェント(Bill Largent)氏は、引き続き取締役会会長任務を継続する。エスワラン氏は、米RingCentral社で社長最高執行責任者(COO)としと勤務した後Veeamに入社した。
エスワラン氏は、「IDC社は、DPaaS(Data Protection as a Service)市場全体の支出額が2025年までに 184億ドルに達すると予測しており、同市場は予測されている規模よりもさらに大きなものになると考えている。Veeamは、市場全体の成熟度を上回り、はるかに速いスピードで成長している」と、コメントしている。