NTTデータは1月25日、融資を求める見込み顧客をAIで予測し、地域金融機関の職員が顧客訪問営業(渉外活動)で成約率を上げる資金需要予測AIサービスを提供開始することを発表した。融資業務をAIでサポートするサービス「finposs」の第一弾のサービスとして、1月からファーストユーザーとして大阪シティ信用金庫の全営業店へ導入を開始する。

資金需要予測AIサービスは、地域金融機関が保持する顧客の取引状況データをAIで分析し、将来の資金需要を予測するもの。これまで職員のスキルに依存していた訪問先顧客選定にAIを活用することで、地域金融機関職員はデータに基づいた訪問先顧客の選定ができるようになり、選定理由と合わせてより資金需要の高い顧客への訪問、その成約率向上が望め、収益向上へ寄与できるとしている。

同サービスは、融資業務をAIでサポートする「finposs」の第一弾のサービスという位置づけで、2022年1月から大阪シティ信用金庫の全営業店へ導入を開始するという。

今後finpossには、資金需要予測AIサービスに加えて、審査活動、与信管理へ機能を拡張し、全ての融資業務にAIを活用していくということだ。