日本電信電話(NTT)、NTTドコモ(ドコモ)、エヌ・ティ・ティ・コムウェア(コムウェア)は1月25日、withコロナ社会における安心と安全を考慮した回遊性の向上に関する実証事業を、千葉県の幕張新都心エリアにおいて2月1日より開始すると発表した。
今回の実証事業では、ユーザーの目的や趣味趣向に合わせたおすすめ(レコメンド)機能と、次世代モビリティおよび店舗の混雑状況や感染症対策の配信情報を組み合わせて、回遊性向上と密回避の両立を目指すとのことだ。
具体的な取り組みとしては、目的や用途に応じてスマートフォンアプリ版とWebブラウザ版の2つのサービスを提供する。アプリ版は主に地域住民を対象として、日々のモビリティ利用や日常生活では気付かなかった店舗への立ち寄りを促す。一方のWebブラウザ版では主に来街者を対象に、おすすめ情報やクーポンの配信を活用した街歩き体験を創出する。
NTTと千葉県は、2019年7月に「スマート&ナチュラルな未来のまちづくり」に向けた包括連携協定を締結している。また、ドコモでは幕張新都心エリアでAI(Artificial Intelligence:人工知能)運行バスや電動小型モビリティを用いた実証事業を通じて、これらの利用需要が見込めることを確認したという。
そこで今回3社は、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえながら、誰もが安心安全に街の周遊を楽しむ仕組みを構築するとともに、ICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)を駆使してユーザーの体験価値や移動利便性を向上し、地域の活性化を目指す。