中国・广州視源電子科技股分有限公司(略称:CVTE)は1月25日、法人向け・インタラクティブパネルブランド「MAXHUB」より、ユニファイドコミュニケーション(UC)3製品を正規販売代理店のナイスモバイルを通じて発売すると発表した。

発売が開始されるのは、180度広角Webカメラ「UC M30」、360度全方位Webカメラ「UC M40」、マイクスピーカー一体型Webカメラ「Sound bar Pro(UC S10 Pro)」。

  • 左から、「Sound bar Pro」、「UC M30」、「UC M40」

CVTE 日本担当カントリーマネージャーのジャクソン・ズー氏は、新製品の開発の狙いについて、次のように説明した。

「日本で3年にわたりインタラクティブ・フラット・パネル(IFP)事業を展開する中で、多くの日本企業・組織でABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)の導入が進んでいることを学んだ。このトレンドに対応するため、MAXHUBにおいてユニファイドコラボレーション向けソリューションの提供を開始した」

  • CVTE 日本担当カントリーマネージャー ジャクソン・ズー氏

ズー氏は、「人々を信頼し、力を与え、時間と場所に関係なく仕事の遂行が可能な態勢を整えるべきである」というアクティビティ・ベースド・ワーキングの理想を達成するには、作業空間を迅速さ、適応性、互換性を備えたものに進化させる必要があるとして、MAXHUBのユニファイドコミュニケーションはこの3つの要素を備えていると述べた。

  • ABWが必要とする「迅速さ」は、設定の負担を軽減する仕組みで実現する

  • ABWが必要とする「適応性」は、多彩なラインアップで実現する

  • ABWが必要とする「互換性」は、オールインワンの設計により、ある動作で必要となる端末の個数を大幅に削減することで実現する

新製品の特徴については、ナイスモバイルの製品担当の猿渡一輝氏が説明した。同氏は、「会議の軽量化をキーワードに、MAXHUBのUCシリーズが開発された」と語った。

  • ナイスモバイル 名古屋支店 ソリューション事業部 営業課 課長 猿渡一輝氏

「UC M30」は、1200×2000(mm)程度の会議スペースは173度の画角が理想的であることから、180度の画角で設計されている。4Kに対応した3つのレンズ、集音範囲4メートルのマイクを2個搭載している。オートトラッキング機能によって、発表者の位置や参加人数が変わった場合は自動で追跡する。

また、本体上部のボタンを押すだけで、ビデオレイアウトを簡単に切り替えることが可能だ。専用ソフトをインストールすると、6パターンのレイアウトを利用できる。

「UC M40」は、2400×2400(mm)程度の会議スペースに対応できるよう、5メガピクセル4レンズ構成の360度広角カメラによって、参加者全員の顔を映すことができる。

音声のオートトラッキングが可能なAIを搭載しており、ボタンを押すだけで、7パターンの表示モードの切り替えが可能だ。AIに対応したモードは、2方向からの音声同時トラッキングに対応して、直近2名の声を認識できる「ディスカッションモード」、オートトラッキング技術で、音源に向かって視野を180度移動させる「ビームフォーミングモード」の2種類となっている。

「Sound bar Pro」は、Webカメラ、マイク、スピーカーが一体となったWeb会議システム「Sound bar」シリーズの最上位モデルだ。ディスプレイに接続すると、すぐにWeb会議を開始できる。

「Sound bar SE」と「Sound bar」は既に提供されている。「Sound bar」シリーズはいずれも、120度広角レンズを搭載したソニー製のカメラ、5倍デジタルズーム、顔検出機能、集音距離8メートルのアレイマイク内蔵、ノイズリダクション・エコーキャンセル機能、8Wのスピーカーを搭載している。

「Sound bar Pro」のみの機能としては、Android 9.0搭載、最大4画面同時投影、ワイヤレスドングル対応(オプション)がある。また、ディスプレイの上部・下部のどちらにも設置できるほか、Google DriveとOneDriveにも接続できる。

参考価格は、マイクスピーカー一体型Webカメラ「Sound bar Pro(UC S10 Pro)」が13万7,500 円、180度広角Webカメラ「UC M30」が8万3,000円 、360度全方位Webカメラ「UC M40」が11万5,000円となっている。