日立建機は1月24日、鉱山で運営される超大型油圧ショベルやリジッドダンプトラックの状態を24時間遠隔監視し、機械の稼働状況報告や故障発生の予測及び機械の異常を検知し警告を行うソリューション「ConSite Mine(コンサイト・マイン)」を1月よりグローバル市場向けに提供開始したことを発表した。
「ConSite Mine」は鉱山用機械の保守担当者や販売代理店などのサービス員向けに「定期レポート」と「アラームレポート」の2つの情報配信を行う。「定期レポート」は、超大型油圧ショベルとリジッドダンプトラックを24時間遠隔監視し燃料消費量、水温、作動油温、他取得した稼働データを月1回、電子メールとスマートフォンで配信する。「アラームレポート」は、AIを使った故障発生の予測情報や機械の異常やダンプトラックの過積載などをIoTセンサーで検知し随時警告を行う。
故障発生を予測する機能「Load Index(ロード・インデックス)」は、超大型油圧ショベルの車体センサーで収集されたデータをもとにAI解析で構造物の亀裂発生予測を行うもので、これにより亀裂発生前にメンテナンス指示や点検、部品交換などの効果的な措置を行うことが可能となる。ライフサイクルコストの縮小、機械の運転停止時間の抑制による生産性の向上が期待できる。
同社では、今後カナダの連結子会社ウェンコ社(Wenco International Mining Systems Ltd.)の提供する鉱山機械モニタリングシステムと接続しオペレータの運転操作やダンプトラックの燃費チューニングなどを視覚的に確認できるBIツールの提供を視野に開発を進める。