MicrosoftはWindows 11におけるシステム設定機能を設定アプリケーションに集約する取り組みを進めている。代表的な設定の多くはすでに設定アプリでできるようになっている。しかし、より詳細な設定を行おうとすると、設定アプリからほかのダイアログが起動したり、コントロールパネルが起動したりしてくることもある。まだすべての機能が設定アプリへ統合できているわけではない。
Microsoftは先日、「Announcing Windows 11 Insider Preview Build 22538|Windows Insider Blog」において開発チャンネルに「Windows 11 Insider Preview Build 22538」の配信を開始したことを伝えるとともに主な変更点を説明したが、その中に設定アプリへの統合がまだうまく進められていない機能があることを示唆するような説明が掲載された。
コントロールパネルでは「ネットワークとインターネット」→「ネットワーク接続」でネットワーク接続の詳細設定を行うことができる。これまで「ncpa.cpl」コマンドでこのパネルを直接開くことができた。Microsoftは設定アプリへの集約を進めるためか、このコマンドで起動してくる対象を設定アプリへ変更する試みをしていたが、今回開発チャンネルにリリースされたBuild 22538でその取り組みを差し戻した。ユーザーからの評判がよくなかった可能性がある。
設定アプリのUI/UXは比較的わかりやすくまとまっている。しかし、設定内容の詳細性という点ではコントロールパネルで提供している機能に及んでいない分野がいくつかある。ネットワーク設定はそうした分野の一つであり、詳細な設定を行おうとした場合はコントロールパネルを使う必要がある。