OmniVisionはCES 2022にあわせ、7つの新製品を含む10本のプレスリリースを発表しているが、これについて改めて概要の説明がオンラインの形で行われたので、まとめて紹介したい。

OmniVisionの会社概要は2020年の説明会でも一度触れているが、今年同社はロゴを一新(Photo01)。

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    Photo01:左にある、シルバーリングの脇に“OMNIVISION”とあるのが正式ロゴだが、場合によっては右の様にリングの下に社名が入ったり、社名の中にシルバーリングが紛れるものも適時使ってゆくとの事

2020年の発表時の年表には含まれていないが、2020年にTDDI(Touch/Display Integration)をSynapticsから間接的に買収しており、これを含めて製品ポートフォリオを拡充している(Photo02)。

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    Photo02:2019年のAnalog Solutionは、Will Semiconductor由来のもの

拠点も2年前からだいぶ増えており(Photo03)、国内でも5拠点が用意され、しかも毎年増えているという話であった。

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    Photo03:アメリカのIrvine、ヨーロッパのベルギー、それと北京にR&D Centerが追加されている。営業拠点もだいぶ増えた

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    Photo04:オムニビジョンジャパンの本社は新横浜のビルの18階に位置するが、毎年1フロアずつ面積が増えているという話であった

ちなみにイメージセンサーで言えば、いくつかのジャンルではシェアNo.1を獲得できており(Photo05)、No.3のTDDIにしても年率121%という高い売上の伸びを示しているあたり、今後期待できるとしている。

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    Photo05:ただ、例えばIndustrial(例えばMachine Vision向け)がここに載っていないという辺りは、すべてのImagingマーケットを取れている訳ではない、という意味でもある。ちなみにAutomotiveのみ、2022年度の推定である

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    Photo06:Sensing/Analogも高い伸びを示しているが、TDDI部門の伸びは強烈である

さてCES 2022で発表された製品であるが、まずAutomotiveのDMS(Driver Monitoring System)向けには「OX05B1SC」が発表された(Photo07)。

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    Photo07:940nmのNIR QE(量子効率)を従来製品の12%から36%と3倍にした製品。これにより消費電力が減らすことが可能になり、そのため常時利用オプションも用意される

サラウンドビューやリアビュー/eミラー向けには「0X03D4C」が、また自動運転に対応するLFM(LED Flicker Mitigation)機能を搭載した8MPixelのイメージセンサとして「0X08B40」が発表された。

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    Photo08:ここに示された特徴もさることながら、SoCの形で提供されるので部品サイズやコスト削減に効果的である。リリースによれば平均消費電力は500mW未満とされる

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    Photo09:XilinxのXA(Xilinx Automotive) Zynq UltraScale+ MPSoCおよびMotovisのForward Camera Solutionでそのまま利用可能とされる。ピクセルサイズは2.1μmで、PureCel Plus-Sを採用。ISO 26262 ASIL-Cにも対応する

ついでMobileデバイス向けだが、ハイエンドスマートフォン向けの200MPixelセンサである「OVB0B」が紹介された(Photo10)。

またタッチインタフェースとして、Full HD 144Hzに対応した「TD4377」も発表された(Photo11)。

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    Photo11:これがOmniVision傘下になってから初めての製品でもある

Mobile向けに分類して良いのかはちょっと「?」ではあるが、アイトラッキング向けのソリューションも説明があった(Photo12)。

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    Photo12:こちらはTobiiとの共同開発なので、製品そのものはTobiiから出てくると思われる。使われているOC0TAというカメラモジュールの詳細は未公開である

PC向けで言えば、これは新製品ではないが「OV02C」がDellのLalitudeに搭載されるというアナウンス(Photo13)があった。

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    Photo13:狭額縁に収まるカメラモジュールとして考えると、Full HDのOV02Cがベストバランスという話であった

次の2つは2021年のニュースであるが、医療向けにまず内視鏡向けの「OA0FAおよびOAH0428」(Photo14)の紹介と、それに先んじて使い捨て内視鏡向けのケーブル付きカメラモジュール(Photo15)の説明も行われた。

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    Photo14:こちらは医療向けということでCESではなく、2021年11月~12月にアメリカで開催されたMD&M Minneapolis/CompaMed/MD&M Eastの各イベントでデモされたとの事

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    Photo15:LED照明付きの400×400pixelセンサが付いたケーブルである

いずれの製品も現在サンプル出荷中であり、車載向けのOX05B1Sは2023年第1四半期に量産出荷開始予定との事であった。