ヤフーは1月20日、同社のサービス「Yahoo!ニュース」が提供する「Yahoo!ニュース コメント」(以下、コメント欄)におけるコメント欄非表示機能の導入後の状況を公表した。同機能は2021年10月19日から導入しているものである。
導入開始から2021年12月18日までの2カ月間において、コメント欄が非表示となった記事数は合計216件だという。「Yahoo!ニュース」への配信記事数は1日あたり平均7511件であるのに対して、平均3.5件が非表示となっている。1日あたりの配信記事数に対して0.05%程度となる計算だ。
「Yahoo!ニュース」ではユーザーがニュースに関するさまざまな意見を共有することを目的に、2007年からコメント欄を提供している。AI(artificial intelligence:人工知能)や人間による監視を実施して誹謗中傷を含む違反投稿を削除しているが、一部のコメント欄においては対応しきれない場面があったとのことだ。そこで同社は2021年10月19日より、一定以上の投稿数がある記事のコメント欄を対象として、違反コメント数などの基準に従ってコメント欄を自動的に非表示にする機能を導入している。
コメント欄が非表示となった記事を媒体種別に検証すると、「一般紙・通信社」が47件と最も多かったという。「週刊誌」(42件)、「テレビ」(41件)、「ネットメディア」(37件)、「スポーツ紙・夕刊紙」(31件)、「海外メディア」(18件)が続く結果となった。媒体の種類や記事の内容などを問わず、さまざまな記事のコメント欄が非法事措置の対象となっているとのことだ。