宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月21日、次世代基幹ロケット「H3」試験機1号機の予定していた2021年度中の打ち上げを見合わせることを発表した。
2020年に見つかった第1段メイン・エンジン「LE-9」の技術的課題から、すでに2020年度から2021年度へと打ち上げ計画の見直しを行っていたが、これまでに解決に向けた一定のめどを得たものの、別の配慮すべき事業の処置も併せて、確実な打ち上げの実現に向けた処置を踏まえた設計を確定する必要があると判断し、2021年度中の打ち上げを見合わせることとしたという。
なお、JAXAでは、引き続き、LE-9エンジンの技術的課題への対応を確実に行うとともに、H3ロケットの打ち上げ成功を目指して総力を挙げて取り組んでいくとしている。