日本CFO協会、NTTアドバンステクノロジ、SBモバイルサービス、ジェイグラブらのコンソーシアムは1月20日、企業の請求書の受け取りから支払いまでの業務プロセス全体を自動化する新サービス「らくらく振込」の提供を開始すると発表した。

同サービスは、NTTアドバンステクノロジが開発したRPA(Robotic Process Automation)ツールである「WinActor」を拡張機能「NaRuKami」により各種チャットアプリと連携させたソリューションだ。社外からもスマートフォンでリモート操作でき、銀行振込業務を自動化する。

これまで「WinActor」を実行する際には、オフィスへ出社しPC端末からシナリオを監視する必要があったという。「らくらく振込」では「WinActor」をチャットアプリと連携したことでスマートフォンから作業指示を出せるようになる上、シナリオ実行中も結果がリアルタイムにチャットに届く。ログインからワンタイムパスワード認証、送金処理などの一連の銀行振込業務を、リモートワーク環境下でも自動化できるとのことだ。

また、同サービスは改正電子帳簿保存法への対処として、受け取った請求書の電子データ保存やスキャナ保存に対応するクラウドサービス「sweeep」との連携も可能だ。導入初期設定および保守サポートはSBモバイルサービスが提供する。

同サービスの利用料は、「WinActor」の1ライセンス、「NaRuKami」、SBモバイルサービスによる初期設定およびサポート、振込作業のRPAシナリオをパッケージとして年額38万円。

日本CFO協会は、日本企業の経理や財務などの経営管理手法の高度化を目指して発足した非営利団体。経営、経理、財務領域に従事するビジネスパーソンのスキル向上とキャリアアップを目的とする教育やサービスを提供することで、企業の財務パフォーマンスの向上を支援するという。