凸版印刷とエクスは1月20日、両社のサービスをクラウドで連携し、製造現場のほぼすべての業務をデジタル化する新サービスの提供を開始すると発表した。
連携させるのは、凸版印刷の製造DX支援ソリューション「NAVINECT(ナビネクト)」と、エクスの生産管理システム「Factory-ONE 電脳工場」。両システムをデータ接続することにより、実際の製造データに基づく工場経営全体の有効なマネジメントが可能になるとしている。
具体的には、製造現場の受発注、手配、原価計算から、現物在庫管理、生産の見える化、ロットトレース(番号を記録して管理し情報を追跡すること)など、製造現場の業務をデジタル化した管理が可能になる。これにより、製造現場の数量管理、生産性向上、品質向上に寄与する効率的なデータ取得を実現する。
両社は今後、新サービスを製造業を中心にさまざまな企業に対して拡販し、また、デジタル化した製造現場の情報をもとに、企業間や物流などサプライチェーン全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現することで、バリューチェーンの最適化につながるソリューションサービスを開発・展開していく方針だ。