トッパン・フォームズは1月19日、2つの加工技術により高度な偽造防止効果を付与したプラスチックカードの量産製造技術を確立したことを発表した。

  • 「ヒドンワード」と「タクタイル」の偽造防止技術を採用した健康保険証のサンプル(左)とカード様式障害者手帳(右)(同社資料より)

    「ヒドンワード」と「タクタイル」の偽造防止技術を採用した健康保険証のサンプル(左)とカード様式障害者手帳(右)(同社資料より)

トッパン・フォームズのカードソリューション(公式Webサイト)

トッパン・フォームズのカードソリューション(公式Webサイト)

偽造防止効果適用カードに導入される技術「ヒドンワード」は、目視確認できない文字を独自配合のインキでカード表面に印字する技術。カードではコピーすることで文字列が表示され、カードの真贋判定が可能になる。もう一つの技術「タクタイル」は、カードにレーザーを照射し表面に触覚で認識できる凸状の浮出し加工を行う技術。偽造防止はもとより、視覚障害者のためのユニバーサルデザインとしても活用できる。「タクタイル」の技術を活用したカードは、横浜市と横須賀市のカード様式障害者手帳で採用されている。同社は、今回の2つの偽造防止技術を適用したカードの量産製造技術を確立したことで、健康保険被保険者証やカード様式障害者手帳、入退室管理カードなど様々な分野での活用を視野に入れており、2024年度までに4億円の売り上げを目指す。