Wineチームは1月18日(米国時間)、「Wine Announcement - The Wine team is proud to announce that the stable release Wine 7.0」において「Wine 7.0」のリリースをアナウンスした。Wineは、LinuxやmacOSなどのWindows以外のプラットフォームでWindowsアプリケーションを動作可能にするソフトウェア。Wine 7.0では、テーマの改善や新しいWoW64アーキテクチャのサポートなどをはじめとして、前バージョンから9,100を超える変更が行われているという。
Wineプロジェクトでは、1年ごとにメジャーアップデートを提供するリリースサイクルが採用されており、前バージョンであるWine 6.0は2021年1月14日にリリースされた。Wine 7.0は、Wine 6.x系で1年間に行われたアップデートの集大成という位置付けになる。
Wine 7.0における主な変更点としては、以下が挙げられている。
- ほとんどのモジュールがPE(Portable Executable)形式に変換された
- 組込みのテーマが改善され、よりモダンなテーマが利用できるようになった
- HID(Human Interface Device)スタックとジョイスティックのサポートが改善された
- 新しいWoW64アーキテクチャがサポートされた
リリースノートには、上記も含めたすべての変更点のリストが掲載されている。Wine 7.0は公式サイトの次のページよりダウンロードすることができる。