ヤフーは1月18日、同社が提供する事業者向けデータソリューションサービスについて、ビッグデータを活用してライフスタイルや興味関心を可視化してペルソナ(人物像)を具体化する新サービス「DS.INSIGHT Persona」の提供を開始すると発表した。
ヤフーは企業や自治体向けに事業創造や課題解決などにつながるインサイトの提供を目的として、さまざまなサービスから得られるビッグデータを活用した事業者向けデータソリューションサービスの提供を2019年に開始した。
データソリューションサービスは、検索データや位置情報を中心とした同社のビッグデータをもとにブラウザ上で調査および分析できる「DS.INSIGHT」、統計データをブラウザ以外のシステムからもダイレクトで利用できる「DS.API」、個々の企業や自治体の要望に応じてオーダーメイドの課題解決を行う「DS.ANALYSIS」で構成される。今回は、「DS.INSIGHT」の追加オプションとして「DS.INSIGHT Persona」の提供を開始するという。
「DS.INSIGHT Persona」は興味関心や属性条件を指定するだけで、その条件に当てはまるペルソナを作成できるサービス。すべて統計データを基に分析された情報であり、個人を識別可能なデータは含まれないという。
同サービスで作成されたペルソナは、ほかにどのような興味関心があり、どのようなライフスタイルであるかなどの傾向を確認可能だ。「DS.INSIGHT」のサービスである、検索データの傾向を可視化する「DS.INSIGHT People」と組み合わせることで、生活者のペルソナを多方面から捉えられるようになる。商品企画や販促立案、コンテンツ制作など幅広い領域に寄与するとのことだ。
例としては、「加湿器」に関心のある層のペルソナを調べて「お子さまが産まれた前後の方」という特徴を見つけるような利用が想定される。ほかにも、「ポテトチップス」に関心のある層のペルソナを調べて「料理好き」という特徴を見つけたり、「トリュフ」「くん製」など特徴的な検索ワードとの関連を発見したりすることで、企業の商品開発やマーケティング戦略の検討などへ活用できるようだ。