TISインテックグループのインテックは1月18日、同グループのプラットフォームサービスブランド「EINS WAVE」に「マルチワイヤレスインテグレーションサービス」を追加することを発表した。2022年10月から提供を開始する。

「マルチワイヤレスインテグレーションサービス」は、ローカル5GやsXGP(プライベートLTE)、Wi-Fi6、LPWAなどのラインアップからサービス利用者に適切なワイヤレスネットワークを提案し、構築から運用保守までをワンストップで提供するもの。

「EINS WAVE」は顧客のビジネスを支えるプラットフォーム提供を目指す同社グループのプラットフォームサービスブランドの名称。クラウドサービスやネットワークサービス、データセンターサービスを中心に、顧客企業のビジネスの可能性を広げるIT製品やサービスなど、同社がグループで展開するラインナップを導入から運用までトータルに支援する。

  • 「EINS WAVE」と「マルチワイヤレスインテグレーションサービス」の概要図

自営の5G網を敷設して運用するローカル5Gをはじめ、さまざまなワイヤレスネットワークが企業のデジタル化を支える技術として注目されているが、免許申請の手続きや高い専門知識が必要なため自社内での構築は容易ではない。そこで同社は、統合型閉域ネットワークサービスや運用監視サービスとの組み合わせが可能で、各社の要望に合わせたワイヤレスネットワーク環境を提供できるサービスとして、「マルチワイヤレスインテグレーションサービス」を「EINS WAVE」に追加した。

同サービスは、ワイヤレスネットワークを最適な構成で提供する特徴を持つ。ワイヤレスネットワークの構築には、利用施設の大きさや壁の素材、障害物による遮蔽や反射の度合、電波干渉などを考慮する必要がある。そこでまずは、Wi-Fi6、sXGP、ローカル5Gから利用者の環境に合わせて、必要な機材やソフトウェアを提供する。ローカル5Gを利用の場合は事前に必要となる免許申請や開設手続きなども同社が支援するという。

また、横浜と高岡の2拠点で展開する24時間365日体制の監視・運用サービスを中心に、同社の専門技術者が運用保守にあたる。運用保守のメニューはサービス利用企業の需要に応じて広く展開する予定だ。

加えて、ワイヤレスネットワーク制御の高度化に必要なエッジコンピューティングも提供する。導入企業のサイト内でデータ処理が可能なエッジコンピューティングを提供することで、企業サイトの応答速度を改善し、リアルタイムにデータを加工してクラウドへ送信するなどワイヤレスネットワーク活用の幅を広げるという。

  • ワイヤレスネットワークのサービスイメージ