テクニカルニュースサイトのPhoronixは2022年1月14日(現地時間)、「FFmpeg 5.0 Released For This Popular, Open-Source Multimedia Library」において、オープンソースのオーディオ/ビデオ処理スイート「FFmpeg」の最新版となる「FFmpeg 5.0」がリリースされたことを伝えた。FFmpeg 5.0は従来バージョンであるFFmpeg 4.4のリリースから9カ月ぶりのアップデートであり、多くの機能拡張と修正が含まれている。
FFmpegはオーディオおよびビデオの録音・録画や変換、再生を行うためのクロスプラットフォームのフリーソフトウェアであり、LGPLまたはGPLに基づいて開発されている。対応コーデックが多く、多彩なオプションを備えていることから、多くのソフトウェアによって幅広く利用されている人気のツールである。
FFmpeg 5.0のリリースにおけるハイライトとしては、次の項目が挙げられている。
- Apple Graphics (Apple SMC) エンコーダーのサポート
- Speexデコーダーのサポート
- Argonaut Games CVGのマルチプレクサ/デマルチプレクサのサポート
- IMFデマルチプレクサの実験的なサポート
- AV1低オーバーヘッドビットストリームフォーマットのマルチプレクサのサポート
- Swscaleスライスのスレッド化のサポート
- 新しいオーディオおよびビデオフィルターのサポート
- LoongArch CPUアーキテクチャのサポート
変更点の全リストは、GitHubリポジトリの次のChangelogに掲載されている。
FFmpeg 5.0は次の公式サイトよりダウンロードできる。