NTTドコモは1月13日、VR機器に対応した3Dアバターへリアルタイムに表情を反映し伝送する遠隔接客システムの開発を発表した。同社は、実際の接客シーンでのトライアルを踏まえながら、同システムの商用化を目指す。

  • アバターの例

同システムでは、リモートで接客中のオペレーターの表情をWEBカメラで撮影し、仮想空間のオペレーター役の3Dアバターへリアルタイムに伝送。Pinscreen社の「ニューラルレンダリング技術」などを活用することで、オペレーターの表情や表現をリアルに反映した3Dアバターを作成できる。

接客を受ける顧客は、VR機器やパソコン、タブレットを用いて同システムで作成した3Dアバターと接することで、対面の接客と近い感覚を得られる。

  • 遠隔接客システムの利用イメージ

レンダリング(データを基に画像を生成する)はシステムのサーバー側で行いストリーミングするため、スマートフォンやタブレットを介してリモート接客を行う際も、端末のスペックに依存せずに高品質な3Dアバターを利用できる。

3Dアバターの表情は「リアル」、「デフォルメ」の2種類のテイストから選べるため、シーンや業種に合わせた対応が可能だ。表情伝送に加え音声通話のほかにも画面共有や文字チャットなど接客応対に必要となる機能を備えている。